空そば祭りのブログ

北海道空知地域は蕎麦の一大産地です。空知の蕎麦(空そば)をもっと皆さんに知っていただくため、蕎麦についての情報発信や新そばの季節に空そば祭りを開催する空そば推進協議会のブログです。よろしくお願いいたします。

「生蕎麦」はなんと読む?

 「生蕎麦」の文字。何と読みますか?

 そば屋の暖簾に書いてあればそれはもちろん「きそば」ですね。「なまそば」ではありません。でも「なまそば」と読んで間違いない時もあります。

 

「きそば」

 十割そばのこと。初期のそば切りはそば粉だけで打たれた。これを「生粉打ち」ともいう。そばのつなぎに小麦粉を使うようになったのは、元禄末か享保の後半ころからとみられる。現在では割り粉の使用は一般的であるが、その割合は店によって差異がある。一般的には二〜三割とみられる。

 

「なまそば」

 そばを包丁切りして、ゆでるマエの状態のものを生(なま)という。生めんのこと。そば店ではそばを作ることを「生をつくる」ともいう。

 

 つまりゆでる前の十割蕎麦のことは生蕎麦(きそば)の生蕎麦(なまそば)となります。そば屋の暖簾を見て「なまそば」と読んでしまう若者を見ても、目くじらを立てて誤りを指摘することはやめましょう。

(出典)新島繁「蕎麦の辞典」