空そば祭りのブログ

北海道空知地域は蕎麦の一大産地です。空知の蕎麦(空そば)をもっと皆さんに知っていただくため、蕎麦についての情報発信や新そばの季節に空そば祭りを開催する空そば推進協議会のブログです。よろしくお願いいたします。

「白い蕎麦」と「黒い蕎麦」

 おそばの見た目の違いとして、麺の太さの他にも色の白いそばと黒いそばがあります。一般的に白いそばを「更科そば」、黒いそばを「藪そば(田舎そば)」と言いますが、この違いは使用するそばの製粉状態によるもので、そばは製粉の仕方により次のようになります。ちなみに、そばの実は非常に脆く製粉の段階で実が割れてしまい、柔らかい中心部から粉になります。

 

★一番粉(内層粉)

最初に挽き出される粉で、色が白く甘みがあり、歯触りが良い。

★二番粉(中層粉)

一番粉をさらに挽いたもので、一番粉より香りが高く色がやや濃い。 

★三番粉(表層粉)

二番粉をさらに挽いたもので、皮に近部分で、風味が高く色が濃く栄養素が多い。

☆挽きぐるみ(全層粉)

1~3番粉は玄そばの殻を取り除いた抜き実で製粉しますが、挽きぐるみは、殻をつけたまま製粉し、後から殻をとります。食感はともかく栄養バツグンです。

 

 通常、「更科(白いそば)」は一番粉か若しくは二番粉を加え使用しており、色が白く食感の良いそばとなり、「藪(黒いそば)」は二番粉と三番粉を使用し、色が黒くそば本来の風味が強いそばとなります。